聖母の騎士

聖母の騎士 あの日の1コマ Vol.45 御聖体、小神学生の頭頂に沈む

長崎にある聖母の騎士修道院に隣接して、司祭、修道士を目指す中高生を養成する聖コルベ志願院が建っています。 今回はそこに長年携わった修道士さんのお話です。小神学生と生活を共にしていると、ふとした時に成長を感じることがあるそうですが、それを身体的な点で一番感じたのはミサの中で司祭が御聖体を奉持する時だったそうです。小神学校に入ったばかりの中学一年生の小神学生の頭の上には、司祭が奉持する御聖体が高々と上っていたそうですが、時を経るとともに、御聖体が小神学生の頭頂にかかるようになり、やがて夕日のように彼の頭頂に沈んでいったそうです。司祭の奉持する御聖体、小神学生の頭、修道士さんの視点が毎日のミサの中でほぼ位置が変わらないので、必然的に定点観測をすることになったのです。そしてある日、その頭がぱっと無くなった時、小神学生が巣立って行ったことの実感と感慨が胸に去来したそうです。聖母の騎士 2025年3月...
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聖母の騎士 あの日の1コマ Vol.44 心の落ち着く場所

1924年の5月、ゼノ修道士はポーランドのグロドノにある修道院の門を叩き、志願期を開始しました。しかし実際の修道院の生活は思い描いていたものとは異なっていました。「わたし毎日……ストーフそうじ これ焚くですから 床そうじ いつでもこれ。……修道院はいってト毎日祈り よい生活する。これわたし望みあったでしょう……このとき いつでも そうじばかり。わたし世間にいたト自由。たべもの何でも。これですから わたし とでも苦しみありました。わたし おこったですから 夜、ねむりません。」ほどなくしてゼノ修道士は修道院の生活に我慢の限界を感じ、修道院院長のコルベ神父様のもとに行きました。「トントントン!これ叩いたです。コルベ神父さまドア、誰でもいつでもはいっていいです。これ書いた紙ありました。『アア、あなた まだおきていましたか』 『神父さま!わたし うち帰ります。わたし女中ないです!これト修道院来ません...
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聖母の騎士 あの日の1コマ Vol.43 死後、鍛冶屋は大変!

Published by 聖母の騎士ゼノ修道士が子供の頃、お母さんはよく彼に将来、靴屋、仕立屋、特に鍛冶屋になってはいけないと言っていま...
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聖母の騎士 あの日の1コマ Vol.42 ライモンドと呼ばれた猫

Published by 聖母の騎士今から十数年ほど前のことです。ある頃から長崎の聖母の騎士修道院のルルドに猫が居つき、参詣者に挨拶をす...