kolbe日本管区創設者コルベ神父は、1894年1月8日ポーランドに生まれ、1910年10月16日コンベンツアル聖フランシスコ修道会に入会します。1912年から1915年までローマのグレゴリアン大学で学び、哲学博士の学位を取得します。同年聖ボナベンツラ神学大学に入学し、1919年に神学博士の学位を得て、卒業します。1918年に司祭に叙階されますが、前年の1917年に聖母の騎士信心会を創立します。

神学大学卒業の1919年にポーランドに帰り、1922年に聖母の騎士信心会運動を開始し、 ポーランド語版の聖母の騎士誌第1号を発刊します。1927年、聖母の騎士信心会の活動に従事するための修道院としてニエポララヌフ修道院を設立します。

1930年4月24日に来日し、大浦天主堂の近くに仮住まいして、日本語版聖母の騎士誌を発行して、聖母の騎士信心会運動を開始します。1931年には長崎市本河内に聖母の騎士修道院を設立し、印刷所を開設します。

日本には6年間滞在し、1936年ポーランドに帰ります。1939年9月、ナチスのポーランド侵入に伴い、拘束され、収容所に収監されます。同年に釈放されますが、 1941年2月再び拘束されて収容所に送られ、同年5月にはオシヴェンチム(アウシュヴィッツ)収容所に入れられます。

1941年8月14日、妻子のある元ポーランド下士官の身代わりとなって餓死監房に下り、餓死刑の死を遂げます。1971年教皇パウロ6世によって福者にあげられ、1982年教皇ヨハネ・パウロ2世によって聖人の列に加えられました。

参考文献

【コルベ神父について】
1、曽野綾子著「奇跡」(文芸春秋)
2、曽野綾子著「コルベ神父物語」(聖母の騎士社)
3、アントニオ・リチャルディ著、西山達也訳「聖者マキシミリアノ・コルベ」(聖母の騎士社)
4、早乙女勝元著「優しさと強さと--アウシュビッツのコルベ神父」(小学館)
5、マリア・ヴィノスカ著、岳野慶作訳「アウシュビッツの聖者コルベ神父」(聖母の騎士社)
6、千葉茂樹著、矢車涼絵「コルベ神父」(女子パウロ会)
7、小崎登明著「長崎のコルベ神父」(聖母の騎士社)
8、川下勝著「コルベ」(清水書院)

【ゼノ修道士について】
1、松居桃楼著「ゼノ死ぬひまない」(春秋社)